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「不落樽号の旅」の作者より

 投稿者:遊星人  投稿日:2010年 5月25日(火)23時56分37秒
編集済
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 金子みすゞ 、ヤマザキマリ、 二ノ宮 知子、 鳥山明、 宮崎駿、 相田みつを さんの他に、私が感動した著者、作品はたくさんあります。文末に記します。



*****


 相田みつをさんについて


 相田さんの名を聞いたのはいつだったでしょうか。大学の文学の先生が、自分の親戚にこういう人がいると言って教えてくれたのが最初でした。まだほとんど無名の頃でした。


 1984年初版発行の「にんげんだもの」(文化出版局)のあとがきに、「紀野一義先生の知遇を得、多大な薫陶を受ける。」とあります。

 私はかつて、相田さんと一緒に同じ所で紀野一義先生の講義を聞いていたことが何度もあったはずなのですが、互いに顔も知らなかったし、言葉も交わしていませんでした。  本来なら私も紀野一義先生の弟子です、と言うべきところなのですが、弟子というには私は、不勉強、努力不足、力不足、立派な人間でない、等々の理由で無理があります。

 私にしろ、相田さんにしろ、紀野一義先生のお話を聴かずにはおれない何ものかがあったと思います。その何ものかにかかわることを私はこれから小説に書いていくことになるのかも知れません。


 「にんげんだもの」の本の中に「この世はわたしがわたしになるところ あなたがあなたになるところ」という詩があります。 そう、私も、「不落樽号の旅」を書きながら、最期のときまで、「私」と成りつづけていくことになります。

*****


  次に私の感動した作品や人物を掲げました。少しづつ、感動した作品などについて書いていこうと思います



隆慶一郎 魔女の宅急便 平山郁夫 二ノ宮知子 藤沢周平 東儀秀樹 田中一村 陳舜臣 鳥山明 中島敦 谷川俊太郎 村上華岳 相田みつを 上村淳之 坂村真民 坂口安吾 佐渡裕 佐治晴夫 金子みすず 宮沢賢治 宮城谷昌光 宮崎駿 吉田満 紀野一義 角野栄子 押井守 安部公房 ラピュタ ヤマザキマリ もののけ姫 ハイジ ニ村英仁 ナウシカ ととろ ドクタースランプ テルマエ・ロマエ こまつ



 上記はエクセル降順で記しましたが、中でも、紀野一義先生 隆慶一郎、宮澤賢治、中島敦、金子みすゞさん の作品は根源的なものに直接触れるところがあって慟哭します。


今後、すこしづつ、ここに作品への感動の中味を書いていこうと思います。

 まずは坂口安吾の「教祖の文学」への書評から

*****

 「教祖の文学に対抗して宮澤賢治を出してくるところがいい。」

 岩波文庫の堕落論には「教祖の文学」小林秀雄論がおさめられている。安吾は、小林秀雄にさんざんいちゃもんを付けているのだが、小林秀雄に対する愛が感じられて、私は安吾はこんなにも小林秀雄が好きなんだと嬉しくなった。

:::
小林のところへ文学を習いに行くと人生だの文学などは雲隠れして、彼はすでに奥義をきわめ、やんごとない教祖であり、悟道のこもった深遠な一句を与えてくれるというわけだ。
 生きている人間などは何をやりだすやら解ったためしがなく鑑賞にも観察にも堪えない、という小林は、だから死人の国、歴史というものを信用し、「歴史の必然」などということを仰有る。
:::

この教祖、小林秀雄に対抗して、安吾は宮沢賢治の「眼にて言ふ」という遺稿を出してくる。素晴らしい詩である。

:::
  だめでせう
  とまりませんな
  がぶがぶ湧いてゐるですからな
  ゆうべからねむらず
  血も出つづけなもんですから
  そこらは青くしんしんとして
  どうも間もなく死にさうです
  けれどもなんといい風でせう
  もう清明が近いので
  もみじの嫩芽と毛のような花に
  秋草のやうな波を立て
  あんなに青空から
  もりあがって湧くように
  きれいな風がくるですな
  あなたは医学会のお帰りか何かは判りませんが
  黒いフロックコートを召して
  こんなに本気にいろいろ手あてもしていただけば
  これで死んでもまづは文句もありません
  血がでてゐるにもかかはらず
  こんなにのんきで苦しくないのは
  魂魄なかばからだをはなれたのですかな
  ただどうも血のために
  それを言へないのがひどいです
  あなた方から見たら
  ずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
  わたくしから見えるのは
  やっぱりきれいな青ぞらと
  すきとほつた風ばかりです

 半分死にかけてこんな詩を書くなんて罰当りの話だけども、徒然草の作者が見えすぎる不動の目で見て書いたという物の実相と、この罰当たりが血をふきあげながら見た青空と風と、まるで品物が違うのだ。
:::

 安吾は宮沢賢治のこんな素晴らしい詩を胸に抱いていたんだなと思う。
 賢治の見た、きれいな青ぞらとすきとほつた風を、安吾もまた見ていたんだと思う。

 「きれいな青ぞらとすきとほつた風」は天地と人間とを結ぶものというか、地にあって天を知るすべを持たない人間が、天に触れ得るものというべきものでしょうか。文学も芸術も宗教も、ここから生まれて来るのでしょう。

*****

(以上はビーケーワンに書いた私の書評をここに再録しました。)


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